COFFEE ROASTER BLUES!!

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カテゴリ:焙煎以前ダイジェスト( 5 )

COFFEE ROASTER以前、ダイジェスト最終⑤

COFFEE ROASTER以前、ダイジェスト④からの続きです。)

より本格的な珈琲勉強&焙煎がしたいと向かったのが、
有名なH珈琲とK式珈琲だった。
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美的センス溢れるH珈琲。
店主のH口さんに似て、
濃厚でインパクト大な珈琲でした。
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K式は特に、器具が魅力的で、シャレたドリッパーにはまった。
点滴ドリップなるものにもはまった。
だって楽しいのだもの。

ここで初めて、珈琲業界のシビアさに触れていくことになる。
周りにいる沢山の、都会や地方の同じ珈琲志望者と接しながら、
自分の行く末が、それなりの珈琲観が、リアルに見えて来た。

一個人から考えて、珈琲の魅力っていうのは、
一個人の魅力が、その珈琲を支えているということだ。
珈琲が一個人を支えるのではなく。

珈琲ってのはファッション性があるけれど、
そのファッション性は確かに珈琲の魅力の一つだけど、
それをオサレに着こなせば良いってもんじゃない。

「俺にとって珈琲って、もっと骨太なもんなんだ。」
と気付いてしまった最後の砦。
「絶対に近づくまい!!」(だって、高嶺の花すぎるのだもの。)
と考えていたカフェバッハにて、心を鷲掴みされた自分がいた。
(珈琲のことなんて一切語りやしない、大先生なんだもの。)

そして、どこよりも群を抜いて超美味しい珈琲がそこにあった。

個人主義で、随分と子供な生き方をしてきた俺は、
美味しい珈琲にさえ、ずっと疑念を持って見ていた。
ずっと斜めから見ていた。味わっていた。

そんな斜めから世界を眺めてしまっている自分でも、
悔しいけどここの珈琲は超美味い。
個性がないのに、そんな安っぽい個性を超越した、
普遍性を持った珈琲がここに在った。

と、言葉にすると嘘くさいけどね。
んでガツーンと衝撃を受けて、もう何が何でも学ばせてもらえるならば、
とことん学ばせてもらおうと決心して、ずっと機会を伺って、
通い続けた去年2011年の1年間があった。
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で、現在に至るわけです。

が、何だか、去年ボチボチと焙煎していた珈琲の方が、
今より断然美味な気がするのはなぜ!!??
そんな大きな不安を背に、精進する気満々でございます。
最高の珈琲の一杯のために。

(おわり)

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by roaster-SK | 2012-03-08 20:30 | 焙煎以前ダイジェスト

COFFEE ROASTER以前、ダイジェスト④

「都会ではなくて、島で珈琲屋をやる。」との考えの中、
色んなことを試しながら、具体的に考えていく内に、
珈琲焙煎士(コーヒーロースター)という職業を知る。

「珈琲豆を売る、珈琲豆屋か!んな商売もあるのか!!
俺にピッタリじゃね!?特にこの一休さんみたいな頭に。」

そしてまた、近所を散歩している中で、
その場で手動小型焙煎機で生豆を焙煎してくれる、
オンデマンド方式の珈琲豆屋さんにも出会ったり。
(その方はその後独立、千葉に自分の店を持った。)
そこの社長さんにも話を聞きに会いに行ったり。

とにかく何でも自分でやってみないと納得いかない俺は、
ネットで手焙煎セットを購入して、家のガス台で初めての手焙煎。
「お~~ッ!!こうやって珈琲豆って出来るのか!!うわあ~凄い!!」
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豆、豆、俺の、珈琲豆♪
珈琲豆自体に愛着を持った瞬間だった。
自分で焙煎してみると本当に愛らしく見えるものだ。

1回に50g程度の少量焙煎で、簡単ふっくら、いい香り♪
繊細な豆の甘みまでは感じられないけれども、
シンプルな味わいはとても‘珈琲らしい’気がした。
(手焙煎は珈琲をとても身近にしてくれるから、いつか是非教室をやりたい。)
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珈琲にはカレーだよな!!ってスパイスからインドカレー作ったり。
カレーつったらカレーパンだよな!!って生地をコネコネして実際に作った。
はて?俺はどこに向かってんだろう?って思ったりもしたり。
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相方さんの方も珈琲に合いそうなお菓子を色々試作し始めていた。
インドカレーは好きだけど、辛いカレーは繊細な珈琲をぶち壊すから、
ちょっと一旦諦めて、本筋の珈琲に戻らねば、と、

「やっぱり焙煎ってやつに挑戦したい!!」
「どこか本格的に焙煎機を触らせてくれる所はねえのかい!?」
「もっと高いレベルの珈琲を学びたいッ!!!!」

そう思って向かったのが、有名な……。

(最終⑤につづく)
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by roaster-SK | 2012-02-27 00:45 | 焙煎以前ダイジェスト

COFFEE ROASTER以前、ダイジェスト③

一番初めに行った珈琲教室は、キーコーヒーセミナーだった。

入り口としては最適だった(金額も現在よりお手頃でした)。
初授業が店舗経営もしたことのある、若いA田先生で、
具体的で分かりやすく、久々に学ぶ楽しさを感じた。

とりあえず、基本的な全ての講座を受講することにした。
とにかく楽しかった。受講生も皆和気藹々と仲が良かった。
珈琲好きに悪い人はいなかった。
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一番活気があったのは韓国からの生徒さん。

向こうはカフェブームの真っ只中。
「日本の良いところ、礼儀とか含めて、珈琲を伝えたい。」
日本で長く中華料理屋を営んできた社長さんは、 
意気揚々とおっしゃっていた。
 
「やれることは何でも挑戦する。
やれば結果は出る。考え過ぎてはダメ。
今の時代は恥ずかしいことを恐れる必要はない。
自分を無くせばいい。死ぬ気でやればいい。」

「出来ることからチャレンジしていって、
お客さんの反応見ながら進めていけばいい。
やれば出来る。結果は付いてくる。」

「今の時代はコンセプトが大事。
考えより感じることをやり続ける。」

「お客さんの反応見ながら、
求められることをやっていく。
気持ちの需要に応える。
心を笑でおもてなす。
それがコンセプトだ。
コンセプトありきの今の時代。」

「やれば出来る!!
何でも楽しみながら、
大いに笑って生きる、
人生は一度きりよ。」

「根っこにあるのは、おもてなしの心。
自分が変われば周りは変わる。
自分が変われば国が変わる。」

「根っこに、他人に対する感謝の気持ちがあればいい。
日本にはそれがある。韓国にはそれがない。
韓国人は日本に学びに来るべき。
だから、私が韓国で心を伝えるんだ。
国だって変えられるんだ。」

と、その人は言った。

日本に来たのは24歳の時。所持金4万円だけ持って。
日本語話せなくて、仕事持てなくて、泣いた。
この10年間で、泣いたのは3度だけ。

住み込みの新聞配達から始め、
浄水器の営業販売など25以上の職を経験。
日本人の良き先輩にも恵まれ、
(何度も名前を述べていた。その人のお蔭だと。)

お金を貯めて、料理の専門学校で学び、池袋で店を持つ。
中華料理に、フランス料理に、色々と混ぜて。
今は韓国で学校経営やりながら、
珈琲の世界で一花咲かせるべく活動中。

「やればいいのよ、死ぬんだから。」

そして、またガハハハハ!!と笑う。
笑顔と真面目が気持ち良く同居している男。
50才近い貫禄を持つ、まだまだ34才のその男。
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キーコーヒーセミナー後、念願のサイフォンを手に入れ、毎日コツコツ淹れた。

サイフォンはネル生地の手入れが大変だが、
(乾かしてはダメ。水洗いした後、氷水に漬けて冷蔵庫で保存。
毎日水も換えなければいけない。)
それがまた愛着を誘った。サイフォンが大好きだった。

セミナーで習った様々な手法を家で試して復習した。
珈琲にどんどん魅せられていく日々。
珈琲を淹れることが何よりの癒し。
そんな日々。

(次回につづく)
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by roaster-SK | 2012-02-25 21:29 | 焙煎以前ダイジェスト

COFFEE ROASTER以前、ダイジェスト②

ここはどれだけ通ったかな~。

ここもやっぱりサイフォンで淹れていて、
「サイフォンで淹れた美味しい珈琲には中々出会わないけれども、
ここのコロンビアは本当に美味しい!!」
と、珈琲文明のマスターが書いていたように、

まだまだブラックなんて飲めなかった自分が、
珈琲の本当のおいしさに気づいたのが、
この珈琲屋でした。

そのお店の名は、『珈琲紅茶専門店 カルディ』。
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何よりマスターがカッコ良かった。

一人で切り盛りする、その手際の良さ。
同じ男ながら惚れ惚れする仕事ぶり。
きっとそのせいであろう、お客は次から次へと来る。
ニコニコッと威勢良く、いくつものサイフォンを同時に淹れていくマスター。

それまで喫茶店なんて、
珈琲の味なんてどうでも良かったから、
アイデア練りにとか休憩しに、
近所のチェーン店で飲むだけだった。

この『カルディ』に通う間に、
きっと俺が無意識にカッコつけていて、
「珈琲はブラックに決まってるでしょ!!」
的な雰囲気で居たからだろう。

他のお客にはちゃんとミルクを付けるのに、俺にはくれない。
(砂糖は各テーブルに常備されている。)
俺も「ミルクくれ!!」とは何となく言いがたく、
渋々ブラックを啜る。

「マスターったら、俺にはミルクくれねえんだよ!嫌がらせか!!」
家に帰って相方さんに愚痴を言う俺。
それを繰り返すこと数回。

始めは特に分からなかったその繊細な味わいが、
徐々に身に沁みてくる。馴染んでくる。
珈琲そのものの味が分かるようになって来る。
「あっ、香ばしい豆の味がする!!」ってな具合に。

砂糖はまだしも、ミルクを入れると、味がミルクに支配されてしまう。
もったいないから、当然ブラックでしか飲まないようになる。
(まずい珈琲にはミルクを入れないと飲めないから入れるけど。)
こういう面白さが珈琲にはある。

話は違うが、例えば、別に好きでもなかった‘ラーメン’という食べ物が、
一度、自分に合うラーメンに出会ったとたんに、どんどん舌が開発され、
ラーメンマニアになってしまったりする。
多分ラーメン好きなら皆あるでしょ、自分だけの聖地が。
俺はあるんだけどさ。

自分にとって、珈琲の聖地は、ここ『カルディ』だった。

毎月何度も通った。
ここはマスター自ら焙煎も行っていて、
忙しいマスターが接客している合間合間に、
丁寧に焙煎してくれたその豆を、

いつもありがたいな~って思いながら、
当時はまだドリップはしていなかったため、
コーヒーメーカーにセットして淹れて、
大事に大事に飲んでいた。

マスターとはじきに何でも話す間柄になり、
閉店後になっても珈琲談義や世間話に花を咲かせることとなった。
人が少なくなる閉店間際21時にわざとお邪魔して、カウンターを占拠。
夜に照らされる店のライトや、近所に漂う珈琲の香りは郷愁を誘った。

その後、色々と珈琲のセミナーに通ったり、
本、雑誌に出ているような有名店にいくつも行ったけど、
総合的な店の魅力として、この『カルディ』を超える店はなかった。
(逆に、美味しい珈琲を飲める店がなさすぎることに気づく。)

もし『カフェバッハ』に出会わなかったならば、
俺はここのマスターと同様に、特に誰かを師匠に持つこともなく、
自分なりの技を磨いていったに違いない。

もちろん、同様に出来るとは全く思えないほどの、
マスターの知見の広さ、人柄の素晴らしさ、手際の良さ、
つまりは同じ男としてのカッコ良さは群を抜いてしまっているのだけれど。

つか、今年2012年で創業30年だしね。
で、確かマスター24、5でこのお店始めてんだよね。
半端ないっすよ。本当に。スゴイ。

「なれるならば、こういう人間になりたい。」
「出来るならば、こういう生き方をしたい。」
「それを都会ではなく、島で。」

何より‘島でやる。’ということが大前提だった。
島でやるにはどうしたら良いのか、それを常に考えながら、
答えは出ないままにとりあえず行動を始めていた。

‘珈琲’というものに出会えた喜びが、
‘珈琲に関わって生きている人’たちに対する憧憬が、
人生を前向きに生きていくための、新しい道を作り始めていた。

(次回につづく)
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by roaster-SK | 2012-02-24 23:34 | 焙煎以前ダイジェスト

COFFEE ROASTER以前、ダイジェスト①

もう何年前になるのだろうか?

先ほどブログにて確認した所、
グランドオープンは2007年7月7日。
初めて行ったのは、開店2年目の時だったはずなので、
つまりはもう4年も前になるわけか。

地元のとある多国籍的で洒落たCafeで、
白楽は六角橋商店街のチラシを見つけて、
「有名だけど、行ったことないよね、六角橋商店街。
面白そうだからとにかくブラブラ行ってみようじゃないか!!」
と向かって、ブラブラ散歩。

一通り商店街を歩いた後に、
「一番気になったのはここだよね!!」
と、相方と珍しく意見が一致したのが、
この珈琲屋だった。
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『珈琲文明』という、
どっしりと重厚で、
粋な店名もさることながら、

店自体に物凄く存在感があり、
マスターも物静かながら貫禄があり、
まさかまだ開店2年目でしかないとは思えなかった。

初めて見るサイフォン。
理科の実験のような器具で淹れられる、
摩訶不思議な珈琲。漂う香りは格別だった。

それがフラスコのままテーブルに持って来られる。
何も言わずに去るマスター。
後はお客様のご自由に。

他に何も起こらない。
特に何もしゃべらない。
ただ店に居るだけ。

静かに珈琲を飲みながら、
空色が変化していく天井を見つめ、
マスターが毎月綴っている珈琲ニュースを読む。
ただそれだけでこんなに心が豊かになれる。

衝撃的だった。

今思えば、この時だったかもしれない。
珈琲屋としての生き方に気持ちが傾いていったのは。
自分の心の中にある静けさを演出出来たら…。
そういうエンターテイメントの方法があるのだとしたら…。

その夜、これまた克明に書かれている、
マスターの読み物三部作をガッツリ読み込み、
一筋ではいかなかった、多難な人生の物語を知る。

その後何度も行った。
マスターとはあまり話さなかった。
ただ一日中店に居続け、相方とひたすら、
今後やりたい喫茶店の妄想話に花を咲かせては、
店内を見回して、ニヤニヤしていた。
ボンボン時計の音を何度聴いたか。

マスターは何も言わないけど、
この店にはとんでもない秘密がある。
このエンターテイメントは全て計算されている。
それはもちろん、いい意味で。

そんな所が、超エンターテイメントだ!!!!
と、感銘を受けたわけです。

「こんな店が淡路島にあったら絶対大繁盛するよなあ!!」
って、その時からよく話していた。楽しい夢の時間だった。
自分たちの先行き不明な人生に、一筋の光明を与えてくれた、
初めての店が、この『珈琲文明』でした。

まさに‘文明開化’したっちゅうわけです。

そんなマスターが敬愛する、
心の師匠が営む珈琲屋が、実は地元にあると知って、
「まさかそんな店が!!??全然知らんぞ!!!!」
と、いそいそ向かったのが……。

(次回につづく)
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by roaster-SK | 2012-02-23 23:07 | 焙煎以前ダイジェスト

~淡路島福良のしまこや珈琲~


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