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COFFEE ROASTER BLUES!!

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2021年春、『お店』からの卒業。

この5年間、
夫婦二人が運営する、
小さな小さな焙煎所にて、
沢山のことがありました。

私はただただ、
静かに丁寧に豆を煎り、
豆を愛する方々にだけ、
珈琲に関する全ての情報を、
愛情持って誠実にお伝えしたい。

初志に戻り、人生を見直し、
新事業準備に鋭意集中、
研究を深めるため、

「お店」業態からの、
卒業です。

『寧静致遠』

自分自身に忠実に、
二度ない人生を、
究めるのみ!

人生は、
何度でも更新出来る。

そのようにして、
深まっていくものだと、
信念しております☆

# by roaster-SK | 2021-03-24 15:54 | しまこや哲学

大きな節目、5周年。

来月、4月5日をもちまして、
しまこや珈琲は5周年を迎えることになります。

私個人としては焙煎業10周年。
だいぶ驚きです。
おっさんになると早いもんですね。
人生は儚い。

ご縁があった全ての皆さま、
ありがとうございました!

そして何より、我が信念の豆を、
ひたすらにご愛顧し続けてくれている、
常連の皆さまに心より感謝申し上げます。

皆さんが日々飲んで下さるお陰で、
5年もの間、毎週毎週途切れることなく、
新鮮な豆を焙煎し続けることが出来ました。

コロナの間、何の影響もなく、むしろ忙しく、
豆売りのみにて運営し続けることが出来たのも、
全てはお豆常連の皆さんのお陰さまです。

今後も、抜かりなく磨きを掛け続け、
安定の美味豆をご堪能頂けるよう、
丁寧な手仕事に精進致します。

コロナ緊急事態の日々を越えて、
世界は大きく変容しました。

人生について、本当の豊かさについて、
日々の生活について、改めて考え直す、
素晴らしい機会となったかと思います。

しまこやを守る我々夫婦も、
毎日のルーティン、暮らし方を、
ガラリと改善した部分が多くあり、

この5周年を機会に、
定休日を改定することになりました。

仕事は大事ですが、
人生はもっと大事なものです。

私には、『40代はこれを極めたい!』と、
(20代は漫画・ART活動、30代は珈琲・焙煎道に、
がっぷりよつにて魂賭けて、向き合って来ました。)

コロナ以前から、ある私塾にて先達に師事し、
尊敬できる友と共に、日々浪人生の如く猛烈に、
ひたすらに学びと研究を深めてきた分野があります。

今後も珈琲焙煎と共に、
積極的人生の両輪として、
真摯に向き合っていく決意です。

『精進の中に楽あり。』

いつでも静かに深く深く、
自由闊達に美しい景色を描く、
そんな人生でありたいと願っています。

スタートライン。
これからが本番です。

節目の年、2021年春。
しまこや5周年を前に、
心よりの感謝を。

# by roaster-SK | 2021-03-15 13:57 | しまこや哲学

≪ご来店の前に必ずご確認下さい。≫

当店はコーヒー豆の焙煎所であり、
『コーヒー豆の販売』を主な業務としております。

カフェではありませんので、
おしゃべり・打ち合わせ目的のお客さんは、
ご入店をご遠慮下さいますよう、お願い致します。

団体(4人以上)でのご入店もご遠慮願います。

コーヒー一杯を静かに楽しみに来られるお客さんも多く、
また、じっくりと豆選びして頂きたいこともあり、
ご理解頂ければと思います。

しまこや珈琲店主
長田光平

※定休日・臨時休業等、
最新情報はfacebookにて随時更新中。
ご来店前にご確認宜しくお願い致します。

https://www.facebook.com/shimakoyacoffee/

# by roaster-SK | 2019-03-05 13:41 | 営業時間その他

私的散歩道。

先日、めでたく39歳になりました。

これといった大病もなく、健康元気に生きてこれて、
今更ながら、丈夫に育て上げてくれた、
両親に感謝です。

やっぱり3歳から始めた水泳とか、良かったんだろうか。
肺機能を鍛えるのは大事だな、そんなことをふと思う。

長~い正月休み明け早々、
可愛い甥っ子からインフルエンザをもらってしまい、
焙煎は終えていたので、ママさんに豆売りのみ対応してもらうが、
せっかく新年の挨拶かねて、ご来店して下さった常連さんにも会えず、
何とも情けない限り。プロとして失格だなあと、自宅療養&待機に悶える。

カウンターに健康元気に立てることの、ありがたさを痛感。
当たり前のことは当たり前ではないのだ、至福なんだ。

ということで、
「もっともっと!は、やっぱりいらない!」
「今が最幸、しあわせな日々に感謝なのだ!」

現状維持のためにも、身体は全ての基本だと、
突然ですが、早朝散歩を始めてみました。

走るとすぐ膝を痛めるので、とにかく歩く。
毎朝日の出を拝みに、山から海沿いから、テクテク歩く。

とある高台で、祝詞と般若心経唱えて、折り返す。
途中ちょっとだけ阿波踊り、ゆるっとやりつつ、
マ~イペースな90~120分コース。

これが何とまあ気持ちいい。清々しい。
アホウな自分が、何だか誇らしい。
持参の珈琲を愉しみながら。

朝起きて歩くと、後は自動的にすんなり進む。
焙煎、カッピング、お店準備に、営業に。
あっという間に1日が終わる。

誰もいない、
静かな静かな、
自分だけの道。

1年続いたら、
記念に法螺貝買って、
毎朝お四国に向かって、
吹こうかなとか、思ったり。

まあ、まだ歩き続けて1週間なんですがね。
とりあえず100日続けてみようと思ってます。

自分だけの、
おゆるり修験道。

結局そんなんが好きなんだなあ。
どこに向かって歩いていることやら(笑)
ではではまた。とにかく歩き続けてみます。
私的散歩道。_a0247515_1046613.jpg
始まりの太陽を、早朝に拝める贅沢さよ。

2018年2月2日
しまこや珈琲店主


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# by roaster-SK | 2018-02-02 10:00 | 散歩の記録

不二登山・記念。

開店当初、
とあるお客さんに言われた。

「茶道のお点前のように、美しい所作ですね。」
「マスターの淹れたコーヒーを飲みたい、って全国から沢山人が集まるような、
そんな名店を目指して下さいね。」

私が目指していたのは、誰が淹れても美味しいコーヒー豆なので、
ちょっと違うかなと思いつつ、曖昧な返事をした記憶がある。

お店はその後、知る人ぞ知る、頑固な豆屋に成長し(笑)、
まだまだ2年目ながら、常連の上品なお客さんにとっては、
とても居心地の良い、精神的な『空間』に育ちつつある、
そんな実感がある。

『空間』は清浄に保つ気遣いのできる人だけが利用すれば良い。
私はそう信じている。

さて先日、
とある展示会に足を運んだ。

玄関を越えると、そこは静けさに満ち、
感覚は自然と研ぎ澄まされた。

霊的な山々の描写。隙間には可愛い生き物たち。
火をくべて、張り詰めた静けさに暖かみを点すのは、
主である、燕喜堂は矢吹芳寛氏、その人であった。

さながら登山者を癒す山小屋の名物親父。否、山の守り人。
自分の描いた景色を、我々と同じように、外から眺めて、
悠然と遊び、伝え合う言霊の符合に歓喜する。

そこに『我』は無い。

『我』が無いから、その景色に私を投影できる。私が溶け込める。
霊山から私を眺めることが出来る。私が登ってきた霊山だと知る。
霊山は自分そのものだと感じる。

私の珈琲も、同じ道の上にあることを思った。

淹れたその人の味になる。
そんなコーヒーはとても神秘的だ。
とても奥深く、しみじみと美味しいものだ。
その人そのものの珈琲。

そんな美しい珈琲が私の理想で、
知らぬ間にそう歩いて来たのだった。

コーヒー豆に『我』はいらない。
コーヒー豆は筒である、媒体である、鏡であり、
その人を包みこむ世界観そのものである。

展示会の後に、氏はしまこやの豆で一杯振る舞ってくれた。
私はその液体の厚み、柔らかさ、濃密なコク、味わいの美しさを堪能した。
氏そのものの味わいであり、私はそのような豆を煎っている人生を、
とても神秘的に、静かにしあわせに、感じたのであった。

何語らずとも阿吽で通じる大事な仲間が、こんな私にも何人かいて、
彼らの淹れた、しまこやコーヒーを飲んでみたいと思った。

彼らの味にちゃんとなれたりするんだろうか、うちのお豆ちゃん達は。
どんな味わいなんだろうか、奴らのコーヒーは。
その時、共に過ごす時空間は。

淡路島に来て良かった。

私はこういう人間になりたかったから、島に来たんだと思った。

湧き上がる欲望、夢幻、外聞を捨てて、
過去も未来も、着飾った服を脱いで脱いで、
身体ひとつになっても、生きていけるのか?
裸一貫で生きていく資格があるのか?
自分自身で在って良いのか?

私は私そのもので、
生きていくことが、
許されるのか?

世界は優しかった。

脱いだら脱いだ分だけ、通じる仲間が集まって、
共にお店を守り、神秘的な空間に育ててくれています。
「こういう景色を見たかったんだなあ。」
と1日の終わりに感じてます。

・・・

と、久々にblogなど綴ってみました。
ありがたくも豆人生は続いております。
この先の景色がとても楽しみです。

2017年9月17日
しまこや珈琲店主

# by roaster-SK | 2017-09-17 11:10 | しまこや哲学

~淡路島福良のしまこや珈琲~


by roaster-SK
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