中米コーヒー産地研修2日目(2012.1.16.)
しかし気分は良好!!とグアテマラの一日は始まった。
おいしいメキシカンな朝食を頂いた後、早速Anacafe(アナカフェ)へ。
グアテマラの農産物輸出収益の3分の1を占める、
コーヒーの品質向上において最も重要な機関となっている。
詳しい話は省くが、こんなに専門的に珈琲を研究しているんだな、
と珈琲という生き物の底知れなさを感じた。
廃れない一大文化だということにも安心したが、
そのためにも我々はちゃんと珈琲を広めなければと思った。
経済が回らなければ地球は回らないのだ。
Anacafeはグアテマラの珈琲のアピールを、売りを、
ブランド化を、きっちり欠陥のないようにする努力を継続していると感じた。
沢山の人たちの命がかかっているのだ、真剣なのだ。
その後、Anacafeのコーヒー教室にて体験実習。
グアテマラの人たちは笑顔溌剌として何ともカッコいい。
予想以上に最新器具を駆使していて驚いた。
どこへ行っても一番隊として重宝されている。
抽出方法によって焙煎の度合を変えているとの話だった。
いつかはこんな感じの頑固珈琲屋になってやろう。
グアテマラの先生方は皆若く、センスも良く、新しい時代の息吹を感じた。
‘スペシャルティコーヒー’という新しい時代の。
そして、やはりコーヒー教室は楽しいものだ。
新しいデザイン性を用いた珈琲道は楽しい。
店の中では正しく澄んだコーヒーをきっちり味合ってもらいつつ、
教室など開催して、そういう遊びを取り入れるのは大切なことだと思った。
スパイスの利いた、
スパニッシュな昼食を頂いた後に、
今度は珈琲研究部門の方へ。
珈琲を通じてグアテマラの子供たちへ教育協力を行っている。
どこの国も働く女性は皆強いな~と、そんな写真。
ある一定の条件が揃わなければ育たない。
その上病気にも害虫にもとことん弱い。
とはいえ、ここまで、
より良い水、土壌、肥料等に関する研究が専門的になされているとは、
思いもよらなかった。そんなこと当たり前なんだろうけど。
あの珈琲豆の一粒一粒のためにここまでとは。
驚愕の現実であった。
その後再び会議室にて座学。
終わってからAnacafeの総裁がお師匠さんの書物、
‘スペシャルティコーヒー大全’にサインをお願いしていた。
俺は横目でそれを見ていたのだが、
お師匠さんはサインと共にこう書いていた。
「正しい珈琲作りのために。」
こんなシンプルで骨太な哲学を、
ここに来てまでしっかりと提示するその姿勢に、
改めて感動した自分であった。
沢山の学びを教えてくれたAnacafeにさよならをして、
本日の宿のある古都アンティグアに向かう。
夢にまで見た珈琲農園をこの眼で直に見れるなんて。
超ワクワクだ。体力温存して楽しもう。