焙煎機研修2日目~焙煎精度の理由~
なんかもう超好きです。こういう空気感が。
やっぱりええわ、岡山。
岡崎さんと駅で合流した後、いざ研修開始!!
後は全部岡崎さんの社内販売用生豆。
果たして何を読み取るのか?この時点ではまだまだ不明だった。
焙煎機を設置する場所が変われば、全てが変わってしまう。
ゆえに場所場所でちゃんと計測し、そこに合った調整を施すという。
生豆に‘適正な熱量’を与えるにはどうしたら良いのか?
10数年取り貯めてきたデータがモノを言う。
他のメーカーに問いたい。安易に改造を施す人間に問いたい。
それちゃんとその後の、珈琲の味を確かめていますか?
ただ、出すべき味を知っている人間は機械の扱いも分かってくるから、
機械によっての違いはあまり出なくなるという。昨日の‘折り鶴’さんが良い例だ。
問題はしっかり機械を把握し、使いこなせるか、こなせないか。
短期間で扱いが可能なマイスターも、同じだ。
まずは自分の‘場所に合わせた焙煎機’の性能把握と維持管理。
その先の味づくりにおいては、経験積んで技術を上げていく以外にない。
1年ぶりのマイスター5キロである。ドキドキドキ。
バッハでの焙煎修行ではずっとマイスター2.5キロを使っているため、
色々と勝手が違く緊張していたが、岡崎さんの的確な指導ですぐに慣れた。
つうか、やっぱりね、ちょっとした自信を持ってるわけよ。
「焙煎機、どんなにデカくても、もう怖くねえぞッ!!」
そんな自分の心境とは裏腹に、岡崎さんがカメラを持ちながら言った。
「ちょっと、せっかくだからデータ取ってるだけじゃなくて、かっこいいポーズして下さいよ。」
緊張したわ~、やっぱり。
「ああやっぱりバッハの豆は粒が揃ってて、本当に綺麗ですねえ。」岡崎さんが言う。
「ハンドピックもちゃんとしてあるし、これは飲む前から美味しいって分かりますねえ。」
焙煎が正しくて、淹れるお湯の温度が一定で、濾過スピードもほぼ一定なら、
味の違いはほとんど感じられない。
「そうそう、ドリッパーとかミルとか、そんなことより大事なことは沢山ありますよね。」
「そういうことを細かく言っているのは、大事なことから目を背けさせようという魂胆じゃあないスかね?」
2日目にして早くも、一丁前な言葉を吐き始めた俺であったが、
あのスーパー焙煎機‘マイスター’を開発してもなお、
こういう細かなことを検証せずにはいられないのが、
珈琲好きが高じて、バッハから設計を頼まれるまでになった、
さすがの岡崎さんなんだなあと感心していた。
普段はもはやブラックでしか飲まない俺だが、
いやはや、とっても甘くて美味し~い!!疲れが取れるぅ~!!
「そりゃあね、珈琲がしっかりしてますからね。何しても美味しいんですよ。」
正統派であれ。そして個人的であれ。
『個であることこそが、絶対的に社会的なのだ!!』
という岡本太郎の言葉をふと思い出した、
研修2日目、甘美なる夕刻であった。
(最終日エントリにつづく)
※設計者・岡崎俊彦さんのblogはこちら→http://meister.kura2.com/
※コーヒー焙煎機meisterの詳細はこちら→http://www.daiwa-teko.co.jp/coffee/
※大和鉄工所HPはこちら→http://www.daiwa-teko.co.jp/index.html